そもそも合同説明会ってそんなにメリットあるか?

就活キックオフと同時に合説に駆け込む人々があまりにも多かったので急遽ブログ記事を書くことにした。
確かに合同説明会は一日に様々な企業を見ることは出来る。だけれども何点か問題がある

  • 基本的に選考を行わない

基本的に合説では選考を行わない。時間も短いしね。この時点で単一の企業の説明会に比べて劣っている。確かによく「就活の空気を知れる」とか言う人がいるけれどもそれをやりたいなら他の方法でもいいはずだ。

  • 参加人数が多い

昨日のTLを見ても合説には多くの人間が参加していた。これじゃあ他の就活生との差別化を図れるわけがない。合説で知った企業と言うことは他の就活生も同様にそれを知ることになる。
また企業側の立場に立ってみよう。一日に何回も自社の説明をすることになる、しかも人気企業だったらあまりにも人数が多い。その中で質問をした人間や前に座っていた人間の顔や名前を覚えているだろうか。少なくとも俺だったら覚えきれないし会社に帰った後に就活生からのメールがあふれていたら「メールうぜぇ」くらいにしか思わないだろう。はっきり言ってPRは出来ない。
尤も不人気企業を狙って回るんだったらそれなりに意味はあるかもしれないが(詳しくは凡人内定戦略を参照)

  • 体力と時間を著しく消費する

昨日行った人なら分かるだろうが合説に行くと入場で並び、人気で立ち見の場合だってある。これで疲れないわけがない。特に地方の人達だったらさらに来るのに時間がかかる。そんな時間を使うくらいだったら家で暖かい部屋で出展企業を調べてエントリー数を増やしてサイトでも見ていたほうが遥かに効率がいい。


因みに自分は合説で知った企業は全落ち。参加回数も学部時代はそのへんの就活生よりは多かった。

「合説の主催や就活ナビサイトは奴隷商人、自分は奴隷として売りだされるところ」だと思え

皆に考えて欲しいのは何で就活生が無料で合説に参加出来て、しかも場合によってはお土産までもらえるかと言うこと。それは実に簡単、企業がお金を主催におさめているから。逆に言うと「それくらいしないと就活生が来ない」企業であると言うこと。また人気企業なら人を集める客寄せパンダとして逆にお金を貰ってる場合だってあるらしい。
これは合説だけじゃなくてナビサイトも一緒、金を払えば払うだけ企業のページは豪華になっていく。実際に人気企業と不人気企業を見比べてみるとよく分かる。人気企業はそんなことをしなくても人が来るから質素だが不人気企業は逆に豪華だったりする。
もしお金を収める側の不人気企業の就活生が来ない理由が「労働条件が劣悪だから」とか「離職率の高さ」だとすればその不人気企業は強制労働施設でナビサイトは就活生を騙して奴隷として売り出す奴隷商人と言う図が成り立つ。
悔しくね?だからナビサイトの言いなりになることはおすすめしない。いずれにせよそこには汚いお金のやりとりがあることだけは肝に銘じておこう。汚い金のやりとりがないのは先輩や教授や俺くらいだ。
また大学の就職課だって当然金のためにやっている。そして内定率を上げることが大事だろう(仮にブラック企業に入れたとしても)。だが財源はお前らの学費だ。だからナビサイトよりはクリーンだし使わないと損でしかない。

じゃあどうやって企業に出会えばいいんだよ

って言う人が大勢いると思うんで具体的な方法を書いておこう。
まず昨日も書いたけれども就職課、場合によってはOBさんから連絡が来ることだってある。どう考えたってこの時点で合説よりもメリットがある。
次に説明会、説明会では大体業界の紹介が行われる。当然企業はどこかと取引をしているわけだからそこで企業名は出てくる。
そして案外見落としがちなのが「日常生活」、普通に生活していれば当然モノに囲まれているからそれを作ってる企業がある。そこから企業を見つけることだって出来る。また道を歩いていても企業は見つかるだろう、特に企業を訪問する際は企業が多くある場所に行くわけだから。バイト先だってオススメだ、そこにはB2B企業の製品が溢れてるはずだ。
また雑誌から探す方法だってある。
そして見つけたら企業名で検索、このように少し気をつければ面白いように持ち弾が増えていく。大抵の企業はトップページのどこかに求人や新卒といった項目があるので探すのには苦労しない。企業名が分からなくたって製品名さえ分かれば3分で企業は突き止められるはずだ。

就活ナビサイト利用されるくらいならこっちが利用してやろう

ただし就活ナビサイトも言いなりになるべきではないが使いようによっては勿論便利。自分の利用法を書いておこう。

  • エントリーのためのマルチアカウント

既に気づいてると思うがナビサイトのアカウントを持ってるとワンタッチでエントリー/ログインができる、これは便利

  • モルモットの量産

ナビサイトでは企業の場所や説明会の日時からも説明会や企業の検索を行うことが出来る。予定にねじ込める選考を見つけたら申し込んでモルモットになってもらおう。

  • 企業からの連絡(と言うよりメールの設定の話)

企業からの連絡はナビサイトのメッセージを通してくることが多い。そしてそれをメール通知することが出来る。しかし、企業の紹介の方はいらないのでこの記事を見たらすぐにでも切っておこう、大抵のナビサイトなら切れるはず。ただし「企業の連絡の通知」だけは致命傷になりかねないから切らないこと。
また企業から来るメッセージの通知は思いの外(複数のサイトで登録すると特に)多いので就活専用のフォルダを作った方がいい。それも一つじゃなくてユーザ名/パスワード用、説明会の予定用、ナビサイト通知用で分けると便利。特にナビサイト通知用は自動振り分け(たいていのメーラー/スマホ/ガラケーにだって付いてるはずだ)を利用した方がいい。プライベートのメールと混じらないし一斉削除がほんとうに楽。

参考資料

就活ビジネスについて詳しく書くとこのへんの完コピになるのであえてあまり書きませんでした。詳しいことを知りたかったら参考資料をどうぞ。

就活のバカヤロー (光文社新書)

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↑1円で買えます(送料は別)。尤も図書館を探してもあるだろうけど。
武野さんの合説記事
http://dariaring.blog.fc2.com/blog-category-32.html
http://dariaring.blog.fc2.com/blog-category-45.html
http://dariaring.blog.fc2.com/blog-entry-94.html(最新記事)

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あまりにも面白いツイートを見つけたので貼っておく。こりゃコミケ常連の方で就活の痛さを知ってる方じゃないと出来ない発想だわ